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百猫物語 (ひゃくびょうものがたり)

  野良猫との出会いや保護活動の過程で、不幸なまま救えなかった猫たちへの懺悔・・・・・   そして、保護して本当に幸せなのか、愛情がわいて手放せない猫たち・・・・増えていく猫たちと家族になった私の日々を綴る。

白黒猫の呪い?

◆ 白黒猫の呪い?

子供の頃から、猫や犬を怖がっていた憶えがあります。
裏のお宅に大きな犬がいて、門番として吠えていました。
今思えば、そこのお宅の世話が悪かったのかもしれませんが、
その大きな犬は、いつもイライラした感じで落ち着かず、
「ウー!ワンワンワン、ウー!!」と、道を通る度に吠えるので、子供の私は怖くて「犬は怖い」とすり込まれた気がします。

そして猫、野良猫は可愛くない、貧相なイメージがあったのです。
それは母が野良猫へ冷たい扱いをしていたのを見ていたからでしょうか。
母はウチの残飯を庭の隅へ置いていました。
すると、いつも残飯(餌)を当てにした白黒ハチワレ猫がガツガツと食べて、そしてコソコソと逃げて行きました。
ハチワレちゃんにしたら、今日のご飯を楽しみにしていたのでしょうね。
しかし母は可愛がってはいませんでした。残飯の処理として野良猫へ与えていただけ・・・
野良猫ちゃんには、それでもご馳走にありつける家だったのか?

その猫が毎日来るので、幼い私と姉はウチの飼い猫?と思っていました。
Rと名前をつけて呼んだりしましたが、引っ掻かれそうで怖くて触れない。
そんな、餌だけの関係ですが白黒ハチワレ猫ちゃんは暫く家で平和に餌を貰える生活をしていました。
しかし、ある日の日曜日、猫が庭に居ません「どうしたの?」父親に聞くと段ボール箱に押し込んで・・・何処か他へ連れて行く、ウチの猫じゃないから(と言った気がします)
子供心に「飼ってないからしかたないのかな、お父さんが言う事だし」と、父親を疑う気持ちも無くて、連れて行くと寂しいな・・・と、少ししんみりした気持ちで父親を見ていました。

自転車に段ボール箱を積んで、走り出した父親を門に立ち見ていました。
そこで!段ボールのフタから顔を出した白黒ハチワレ!スルリと飛び出して、一目散に向こうのお宅の塀を駆け上がり逃げました。
「逃げた!」ちょっと嬉しかったのが本音でした。
父は猫の習性を知らず、箱をヒモで軽く縛っただけで逃げられたのです。
「良かった、遠くに連れて行かれなくて・・・」ホッとしました。

後で近所を探しましたが、出会えなくて・・・もうウチの庭には来なくなった白黒ハチワレ猫の事が、子供だった私の苦い思い出として残っていました。
猫を可愛がらずに捨てようとした父親と母親を心の片隅で許せない思いを抱きながら、私は猫へ罪悪感を持ったまま成長してきました。

そして何十年か後、独り暮らしの東京の住宅街で可愛いハチワレちゃんと出逢い、その子の産んだ仔猫3匹を仕方なく飼い始めた私は、あの時の白黒ハチワレ猫の事を思い出さずにはいられませんでした。白黒猫の呪い、オナシ一族
ママは亡くなったオナシちゃん、その時に産んだ仔猫は全て白黒ハチワレ・・・
「ううっ、田舎のあの白黒猫の呪いかな」 メメももう居ない・・・

時々思い出す、白黒ハチワレちゃん。残飯を美味しそうに食べていたね。
夏の帰省で母と久しぶりに会って思い出した、大昔にウチの庭に居た白黒ハチワレちゃん。
今は会えないけれど、お盆だから私と母との団欒を見ていたかもしれないですよ。
今なら抱っこしてあげられたね。
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★有難うございました。痩せていた白黒ハチワレ猫ちゃんは、ウチが拠り所だったのにね。どうかひとつ宜しくです。☆★
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コメント


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そんなことがあったんですね...
自分の小さい頃は、猫と関わることは全く無かったのですが、それでも飼いたくて仕方がありませんでした。
四十過ぎてやっと夢が叶いました(^^)

見事に白黒ハチワレちゃんだらけ...
これは呪いじゃなくて、恩返しかもしれませんね(^_^;)

ひでぷに | URL | 2014-08-10(Sun)12:58 [編集]

Re: ひでぷに様

> そんなことがあったんですね...

〜昨日は久しぶりに母と会いました。
家の庭でフッと思い出したのです。
昔、白黒猫が居たな〜、懐かしさと罪悪感など感じましたよ。
そして、帰りの電車の中で書きました。

> 自分の小さい頃は、猫と関わることは全く無かったのですが、それでも飼いたくて仕方がありませんでした。
> 四十過ぎてやっと夢が叶いました(^^)

〜飼いたくてもいろいろ条件が整わないと飼えませんね。
自分の思うままに飼えて良かったですね。

> 見事に白黒ハチワレちゃんだらけ...
> これは呪いじゃなくて、恩返しかもしれませんね(^_^;)

〜恩返し・・・ああ、もっと良くしてあげたかったです。
呪いとしか思えませんでしたね、白黒ハチワレしか居ませんでしたから、
初猫が白黒ハチワレの親子・・・!!!

Sabimama | URL | 2014-08-10(Sun)18:20 [編集]

呪いだなんて・・・(^o^;

「あの子はきっと猫を大切にしてくれる大人になるに違いないニャン」って、その時のハチワレさんの思いが、時空を超えて猫の情報ネットワークに乗ったんですよ、きっと(^^)

トカ太 | URL | 2014-08-10(Sun)22:13 [編集]

今でこそ猫もエアコンの効いた部屋で
夏でも快適に過ごせるようになったけど、
昔は外飼いが当たり前、
避妊・去勢手術はもちろん病院にも
ほとんど連れて行かないような飼い方を
みんなしていましたよね。
その時代なら、お父様が猫を捨てに行くのも
無理はなかったかもしれません。

ほんとだ、白黒ハチワレだらけ(^^)
そうですよ。Pちゃんの恩返しですよ。
私も最初に飼ったのが白黒ハチワレ。
その後も白黒が多いんですが、
なぜか縁のある猫が寄ってくるんですよね。
私もSabimamaさんも白黒猫に縁があるようで・・
単純な模様だけど、なんともいえず可愛いですよね♪
だけど茶トラとかグレーとか、飼いたかったなぁ。

おばんです | URL | 2014-08-10(Sun)22:15 [編集]

お母様はお元気でしたか?
昔は家に居ついた野良猫に、エサをあげるって感じでした。
昔と今とでは、猫の飼い方がずいぶん変わりましたよね。
めぐりめぐって、またサビママさんのところに
猫が寄ってくるようになったんですよ。
猫がサビママさんを守ってくれているんです。
呪いなんかじゃないです。
私が思うに白黒猫は優しいし、芯が強いです。
オナシ一族に守ってもらってくださいね~

ぐるこ | URL | 2014-08-10(Sun)23:17 [編集]

Re: トカ太様

> 「あの子はきっと猫を大切にしてくれる大人になるに違いないニャン」
って、その時のハチワレさんの思いが、時空を超えて猫の情報ネットワークに乗ったんですよ、きっと(^^)

〜猫をこんなに飼うなんて、思いもよりませんでした。
あの時に、猫の毛は白黒だ!と、思い込んだほどに印象に残っています。
久しぶりの我が家で庭を見ていたら、家の裏から「ニャッ」って出て来た気がしました。
やはりお盆の時期、お盆に帰ってきていたのでしょうね。

Sabimama | URL | 2014-08-11(Mon)22:38 [編集]

Re: おばんですよ様

> 昔は外飼いが当たり前、
> 避妊・去勢手術はもちろん病院にも
> ほとんど連れて行かないような飼い方を
> みんなしていましたよね。

〜そうでしたね、どこの町内にも普通に野良猫が居た様な記憶があります。
でも動物に興味が無くてね、猫に優しくした事もありませんでした。

> ほんとだ、白黒ハチワレだらけ(^^)
> そうですよ。Pちゃんの恩返しですよ。

〜本当に初めは白黒ハチワレしか居ませんでした。
驚きでしたね「猫はハチワレ」他の猫とは縁が無いな。と、思っていました。

> 私も最初に飼ったのが白黒ハチワレ。
> その後も白黒が多いんですが、
> なぜか縁のある猫が寄ってくるんですよね。
> 私もSabimamaさんも白黒猫に縁があるようで・・
> 単純な模様だけど、なんともいえず可愛いですよね♪
> だけど茶トラとかグレーとか、飼いたかったなぁ。

〜そうそう、単純な白黒が可愛いですよね。
おばんですさんは今は白黒が中心ですね。
ウチは今や・・・選り取り見取りですよー。

Sabimama | URL | 2014-08-11(Mon)22:55 [編集]

ちょっと切ない思い出ですね・・・。
でも、その反動でもっと猫たちを大事にしよう!という気持ちがもっと強いかもしれませんね。

Tomo | URL | 2014-08-12(Tue)05:33 [編集]

ハチワレちゃんは、Sabimamaさんを純粋に慕っていたのでしょうね。
直接触れ合わなくても、お話なんかできなくても、絆ってできます。
ほかのハチワレちゃんたちも、ほかのにゃんこさん達も、みんなSabimamaさんを慕ってめぐり逢った子達。
縁はめぐりめぐって、みんなが今もSabimamaさんといっしょ。
見守ってくれてますよ。
ハチワレちゃん、猫界の菩薩ことSabimamaさんを誇りに思って喜んでくれているでしょうね。。

私も動物と一緒に暮らしたくてしかたなかった子供時代を思い出してしまいました〜。
隣の家が賢くておとなしい秋田犬(子供の私より大きかったけど、一度も吠えないでなでなでさせてくれた)とか猫とか飼っていたので、私は怖いものなしです(ほ乳類と鳥類の一部限定。一番苦手なのは英国にいるホモサピエンス!)

ぷうまま | URL | 2014-08-12(Tue)08:23 [編集]

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| | 2014-08-12(Tue)10:17 [編集]

チョット前までは、残飯でも毎日食べ物にありつけるのは、有難い事だった
のでしょう。
Irisの田舎でも、いつの間にか居着いた仔や、近所で生まれた仔を貰って来て
自分のうちの猫と決めても、食事はそんな物でした(今でも、そうかも…。)。
そして、自分で捕まえて来たネ⚫️ミを、最近の仔の様に飼い主にプレゼント
する為でなく、美味しく頂いてしまうという…。

オナシちゃんたら、そういう思いをしたSabimamaさんなら、絶対大事にして
くれると読んで、Sabimamaさんの前に現れたんですよ〜
猫って、そういう人の心に入り込むの上手いですよね〜!

Iris | URL | 2014-08-13(Wed)01:01 [編集]

うちの猫

サビママさん。たくさんの猫たちのお世話日々大変だと思いますm(__)m

ちゃあちゃんは回復してきましたかね。

実はうちの推定20歳以上の黒猫が8月12日から、自力で全く食べなくなりました。
デビフの流動食やオリーブオイルを無理やり飲ませています。

サビママさんのご苦労を考えれば、私は大した事ではないんですが、
寿命と分かりながらも、最期まで面倒を看るのは、覚悟がいりますよね。

ノダミサキ | URL | 2014-08-13(Wed)04:33 [編集]

Re: ぐるこ様

> 昔は家に居ついた野良猫に、エサをあげるって感じでした。
> 昔と今とでは、猫の飼い方がずいぶん変わりましたよね。

〜その様ですね、飼うにしてもエサをあげて、庭をウロウロしてる猫を「飼い猫」と言えたのかな?

> めぐりめぐって、またサビママさんのところに
> 猫が寄ってくるようになったんですよ。
> 猫がサビママさんを守ってくれているんです。

〜本当に、巡り巡って猫が来ましたね・・・
もともと猫を呼ぶ要素を持っていたのかな?なんて、思いました。
お盆で忙しい中、コメントを有難うございました。

Sabimama | URL | 2014-08-16(Sat)16:45 [編集]

Re: Tomo 様

> ちょっと切ない思い出ですね・・・。
> でも、その反動でもっと猫たちを大事にしよう!という気持ちがもっと強いかもしれませんね。

〜切ない猫との思い出話しでした。
時々思い出していました。
Tomoさんも幼いお祭りの事を書いてらっしゃいましたね。
子供の頃の夏休みは、思い出が沢山ありますね。
懐かしいです。私も思い出しています、有難うございました。

Sabimama | URL | 2014-08-16(Sat)16:49 [編集]

Re: ぷうまま様

> ハチワレちゃんは、Sabimamaさんを純粋に慕っていたのでしょうね。
> 直接触れ合わなくても、お話なんかできなくても、絆ってできます。

〜何もしてなかったですが、エサを食べるだけでも頼られていたのですね。
周りが平和な住宅街でしたから、危害は無いのどかな暮らし、
エサを楽しみにしていただろうな。

> 私も動物と一緒に暮らしたくてしかたなかった子供時代を思い出してしまいました〜。

〜皆さんにも思い出がありますよね、
いろんな過程を踏んで、今は猫を飼っているのね。

Sabimama | URL | 2014-08-16(Sat)17:52 [編集]

Re: カギHTママ様

> 初めまして。

〜初めまして、ご訪問&コメントを頂き有難うございました。

> 我が家にも、白黒ハチワレがおります。
> 可愛すぎて、どうも猫好きの呪いをかけられたようです(笑)

〜ハチワレに魅せられてしまいましたか。。。
どうにも可愛いパンダ系の罪な猫ですよね。
ジッと見てると面白いし、見つめられるとー心奪われますね。
時々犬の白黒を見かけても「ウチのが可愛い・・・」と、比較してしまいますよ。


Sabimama | URL | 2014-08-16(Sat)18:28 [編集]

実は私も・・・

実は私も子供の時分に犬に追いかけられたことがあります。
たしか、小学1年生くらいの時だったでしょうか。

隣の家で大きな犬を飼っていて、そこの犬が鎖にも繋がれずに放し飼いになっていたのです。

そして、家に帰るためにはそこの家をどうしても通らなくてはいけなくて、毎回ドキドキしながら通っていました。

その犬は私を見つける度に家の玄関の前まで追いかけてきました。もうまさに私に飛び掛からんばかりの勢いで。

もう当時は本当に怖かったです。
今でも大型犬には少し抵抗があります。

赤鈴 | URL | 2014-08-16(Sat)20:56 [編集]

Re: Iris様 いつもありがとう!

> チョット前までは、残飯でも毎日食べ物にありつけるのは、有難い事だった
> のでしょう。

〜そうでしょうね、田舎でも飼い方はさまざまの様です。
まして一昔前までは、エサをあげておけば良い、って感じみたいです。
私も飼ってなかったのでわかりませんが。

> オナシちゃんたら、そういう思いをしたSabimamaさんなら、絶対大事にして
> くれると読んで、Sabimamaさんの前に現れたんですよ〜
> 猫って、そういう人の心に入り込むの上手いですよね〜!

〜カモネギでしょうかね。
子猫もいるし、見捨てられないし・・・付け込まれた感じですね。
Irisさん、帰省は如何でしょうか?
ガナちゃん同伴ですよね、お疲れ様でした!

Sabimama | URL | 2014-08-18(Mon)01:47 [編集]

Re: ノダミサキ様

> 実はうちの推定20歳以上の黒猫が8月12日から、自力で全く食べなくなりました。
> デビフの流動食やオリーブオイルを無理やり飲ませています。

〜毎日が不安でしょう、お見舞いをお伝えする事しかできません。
もう10日近く経ちますが・・・食事も困難との事で看病しておられますね。
ライブもキャンセルされての看病、お辛いと思いますが、最期を看てあげて下さい。

> 寿命と分かりながらも、最期まで面倒を看るのは、覚悟がいりますよね。

〜覚悟を必要としますね。
看る辛さと体力をお察し致します。
黒猫ちゃん頑張って!一人じゃないよ、ママが側にいてくれるからね。

Sabimama | URL | 2014-08-21(Thu)16:55 [編集]

Re: 赤鈴様

> 実は私も子供の時分に犬に追いかけられたことがあります。
> たしか、小学1年生くらいの時だったでしょうか。
> 隣の家で大きな犬を飼っていて、そこの犬が鎖にも繋がれずに放し飼いになっていたのです。

〜似たような体験をされていますね。
大人には何も無くても子供には大型犬は怖いですよ。
大型犬の飼い方は、周囲への安全性と礼儀を考えて欲しいです。

> もう当時は本当に怖かったです。
> 今でも大型犬には少し抵抗があります。

〜結局は幼児期の思い出はトラウマになります。
マナーを持って飼うことをお互いが意識する事は必要ですね。
体験談をありがとうございました。

Sabimama | URL | 2014-08-21(Thu)17:01 [編集]