
〜高齢者と飼い猫の問題〜
知人の実家のお父様が高齢で、飼い猫のお世話がままなら無い事で知人がずっと心配していました。エサはあげられるし家の中で暮らしています。
でもエサさえ与えたら良い訳では無いです。
家に誰かが来る度に、玄関が開くと外に出てしまい、外をウロウロしていました。夕方戻るけど、ドアが開かないと家に入れない。そのまま道路へ出たら危険だし迷子にならないか気が気では無いので、
「捕まえて(自分の)家に連れて行きたい」
知人が何度か捕まえようとしましたが、爪で引っ掻かれて流血、ケガもして「殺気立って怖い」と、言う事です。人の出入りに警戒していて猫は怯えているので保護は難しい様でした。
前回書いた様に、2人で出掛けて洗濯ネットに入れる(ネットをかぶせる)までは順調でした。洗濯ネット・・・猫の保護には便利なのですが、おす君が体格良くて重いこと。抵抗するから爪で少し引き裂かれました。
破れたら逃げられる、必死に逃げたら追いかけっこか?
その爪で引っ掻かれて流血か?と、冷や汗をかきながらズッシリ重いネットのおす君を何とか持ち上げて、そーっとキャリーバッグへ入れる、抵抗されても急いでフタを閉める。
「はーっ入った。重かった」
とりあえずキャリーバッグへ入れてからも「ウーウーッ」唸りました。
凄みのある低い声で、威嚇しながらもキャリーバッグですから大丈夫だと思えますが、力もあるから出たら大変!ガムテープでフタを固定して、さあ動物病院へ行こうとしたら、重すぎてキャリーバッグが持てなくて苦笑。
「本当に体格良いね」オス猫の体格って凄いものですね。
★おす君★
☆ ☆ ☆

重くて動物病院へ行くにも大変でしたが、血液検査は良好で病気も無く、現在は無事に知人の家で(慣れない!)マイペースな日々を過ごしています。他の猫と慣れさせようとしても威嚇されて「怖かった(汗)」との事で、しばらくはケージ生活をしていましたが、最近ようやく落ち着いて、まったりですね。
好き嫌いがあってフードもいろいろ買っているそうです。
高齢者と飼い猫、飼い犬の問題は深刻な社会問題となりつつあります。
急な入院で猫が室内で残されたり、ケアマネジメントの方がボランティア団体に問い合わせてくれたらマシな方です。
今回は知人のお父様なので、猫好きな知人が猫を引き取り解決しましたが、家族がいない単身者の場合は悲惨になりがちです。
私は自分が介護に携わる事で、自分のケアマネジメントにおいてペット問題に遭遇したら対策はとるつもりです。
犬、猫に関係するボランティア団体の方々に「高齢者と飼い犬、猫」の関わり方を再確認して頂きたいと思っています。
★☆ご訪問頂き有難うございます。ゴルゴ君以外は、あまり体格の良い猫はうちに居ないのでおす君には驚きました。この子は抱っこできないわ。メスは大きくても抱けますから、やはりオスは違いますね。☆★


にほんブログ村
- 関連記事
-
- 認知症の猫(捜査中クロ猫さん)
- やっと続き「飼い猫の保護のお話し」
- やっちゃいました。


